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「第5回科学の甲子園ジュニア全国大会」東京都代表チームが優勝

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催し、茨城県・茨城県教育委員会・つくば市の共催、文部科学省・全日本中学校長会・全国中学校理科教育研究会・公益社団法人日本理科教育振興協会の後援で、2017年12月1日から12月3日の3日間にわたり茨城県つくば市で「第5回科学の甲子園ジュニア全国大会」が開催されました。
開催期間の3日間で、一般来場者、出場者とその家族・引率者、大会関係者や全国・地方メディアなど合計1,400名の来場者で賑やかな大会となりました。
2日目に開催された実技競技の様子を会場となったつくばカピオで取材しましたので、その様子をお伝えします。

 

実技競技① 事前公開競技 「ザ・キューブ」

縦45cm×横45cm×高さ45cmの空間内に、直径20mm、重さ32gのステンレス製の「球体」をできるだけゆっくり転がり落とす装置を製作し、「球体」が転がり始めてから「接地面」に着地するまでの所要時間を競う競技。装置は事前に設計・試作したうえで、当日製作時間(90分)内に会場で新たに製作することになります。
競技は、製作した装置のスタート地点から「球体」をスタートさせ、「接地面」に着地するまでの所要時間の長さを競うものですが、より少ない材料で効率的に装置をデザインするという観点から、平均より軽い重量の装置を作成したチームにはタイムボーナスが与えられます。

 

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実技競技② 「惑星Xにて」

当日発表された実技競技②の課題
『2017年2月、NASAは「太陽系以外に生命が住むことができる惑星が発見された」と発表した。』
実技競技②は、太陽系以外の太陽系に似た恒星系を調査することを題材に、かつて我々人類が太陽系を中心とする惑星地図(太陽と惑星の距離、太陽・惑星間の位置関係等)をどのようにつくりあげたかを、辿ることを主題とし、惑星Xの日の長さ・岩石などの基礎的環境の観測や、観測用簡易望遠鏡を作成し会場に設置された天体モデルの観測結果から、恒星と惑星の位置関係を示す惑星地図を作成する。

 

成績

第5回科学の甲子園ジュニア全国大会は、各都道府県で開催された予選大会にエントリーした27,892名から選抜された47チーム282名の中学生たちが、理科や数学に関する知識とその活用能力を駆使してさまざまな課題に挑戦しました。筆記競技、実技競技2種目の得点を合計した総合成績により、東京都代表チームが優勝、茨城県代表チームが第2位、北海道代表チームが第3位となりました。
詳しい内容は、科学技術振興機構報 https://www.jst.go.jp/pr/info/info1296/index.html をご覧ください。

◇総合順位(筆記競技・実技競技の総合得点)
1位東京都代表:筑波大学附属駒場中学校、豊島岡女子学園中学校
2位茨城県代表:茨城県立並木中等教育学校
3位北海道代表:北海道教育大学附属旭川中学校、釧路市立景雲中学校
4位奈良県代表:西大和学園中学校
5位高知県代表:土佐中学校

◇各競技の順位
筆記競技:1位奈良県代表、2位兵庫県代表
実技競技①:1位茨城県代表、2位岐阜県代表
実技競技②:1位北海道代表、富山県代表、奈良県代表、大分県代表、5位岡山県代表

◇その他の受賞
チームワーク賞(チームワークに優れたチーム):福島県代表
女子生徒応援賞(女子3名以上を含むチームのうち総合成績最上位):東京都代表
フレッシュマン応援賞(1年生を含むチームのうち総合成績上位チームで重複受賞を除く):山形県代表
工作デザイン賞(実技競技①で優れたデザインを開発したチーム):福井県代表
実験スキル賞(実技競技②で優れた実験技術を発揮したチーム):東京都代表

総合優勝の東京都代表チーム

東京都代表チームは、実技競技①で3位の成績を収めたほか、実技競技②で「実技スキル賞」や女子3名以上を含むチームのうち成績上位チームに贈られる「女子制度応援賞」も受賞しました。

「科学の甲子園ジュニア」の目的

理科、数学などにおける複数分野の競技に協働して取り組むことを通じて、全国の中学生が科学の楽しさ、面白さを知り、科学と実生活・実社会との関連に気付き、科学を学ぶことの意義を実感できる場を提供することによって、科学好きの裾野を広げるとともに、未知の分野に挑戦する探究心や創造性に優れた人材を育成することを目的としています。

「科学の甲子園」「科学の甲子園ジュニア」についてのお問合せは下記までお願いします。
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 理数学習推進部 才能育成グループ

科学の甲子園 TEL:048-226-5665 E-Mail:koushien@jst.go.jp
科学の甲子園ジュニア TEL:048-226-5665 E-Mail:koushien-jr@jst.go.jp

テクノプロ・グループは、「科学の甲子園」「科学の甲子園ジュニア」の協働パートナーとして、その活動を応援しています。

(2017.12.02)

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