社員インタビュー

エンジニアインタビュー/大野隆史

今回は2016年7月1日に株式会社テクノプロ・コンストラクションに入社した大野隆史さんに、現場事務所の一室をお借りしてインタビューを行いました。建築一筋30年のベテランである大野さんは、居酒屋・書店・スーパー・RC住宅などの内装工事全般にわたる経験をお持ちで、現在は高齢者向けケアホームの建設現場での施工管理業務を担当されています。『今の現場はすごく楽しいんです』と切り出した大野さんは、入社の経緯や実際にテクノプロ・コンストラクションに入ってから感じたことなどについて柔和な表情で話してくれました。

話を聞いた当初の感想は『そんなにうまい話、あるの…?』

―まもなく入社されてから1年とのことですが、どういった経緯でテクノプロ・コンストラクションに入社されたのでしょうか。

大野 前の会社で働いていた時に、同じ現場に来ていたテクノプロ・コンストラクションの社員と自然と話をするようになったのですが、次第に仲も良くなり、当時の仕事上の悩みなども打ち明けたところ、その方の紹介でテクノプロ・コンストラクションの採用担当者とお会いすることになったんです。そうしてテクノプロ・コンストラクションについての話を実際に聞いてみたのですが、「そんなにうまい話、本当にあるの…?」というのが最初の正直な感想でしたね(笑)。その頃の現場はUR(独立行政法人都市再生機構)住宅の建設現場で、私はテクノプロ・コンストラクションとは別の派遣会社から配属されていたのですが、写真撮影や書類作成といった事務的な仕事を任される比率が高くなり、大好きな現場の仕事から徐々に離れつつあった時期でした。もちろん、当時所属していた会社の営業担当者に対しては、仕事に対して自分が抱いていた課題感や希望などを常識的な範囲で伝えてはいました。でも、「大野さんの年齢を考えるとこの現場以外はありません」と冷たく突き放されるばかりで、親身になって考えてくれる様子は一向に見えませんでした。今になって考えてみれば、そこは小規模で取引先も限定的な会社でしたから、私が通勤可能な範囲で別の現場を探すのは事実上不可能で、そう答えるしかなかったんでしょう。とはいえ、自宅通勤は私にとって譲れない条件でもありませんでしたが、そういう条件面のすり合わせすらしてくれませんでしたね。

 

そんな境遇でテクノプロ・コンストラクションの担当者にお会いしたら、これがまた、「うまいこと言われて、結局はダマされちゃうんじゃないの…!?」と思うくらい私の話を聞いてくれるんです(笑)。何しろ、「この現場以外はない!」と断言されて日々悶々としながら働いていたのに、突然、「当社は国内ほとんどの大手ゼネコンやサブコンと取引をしているので同時に複数の仕事を提示することが可能ですし、すぐにでも大野さんに担当してもらいたい現場がたくさんあります。もちろん仕事内容だけでなく給与も重要かと思いますので、まずは大野さんのご希望をいろいろと教えてください」なんて話を聞かされたものですから、面食らうばかりで…。でも、その後に日を改めて雇用条件やサポート制度・福利厚生制度などの説明も聞かせてもらった結果、すぐにでもテクノプロ・コンストラクションに入社したい気持ちになりました。当時はちょうど3ヶ月の契約を更新したばかりでしたので、契約の終わる3月末まで仕事を続け、ひと区切りついたら4月からテクノプロ・コンストラクションに入社することにしたのですが、3月は建設業界がもっとも忙しい時期で、案の定、現場の工期が遅れてしまい、なかなかその『ひと区切り』を迎えられません。現場のみなさんにはお世話になっていましたので中途半端に仕事を投げ出す訳にもいかず、結局はテクノプロ・コンストラクションに無理を言って待ってもらい、ようやく7月1日に入社しました。

テクノプロ・コンストラクションはどの会社よりも『従業員に寄り添ってくれる』

―以前お勤めだった会社からテクノプロ・コンストラクションに入って感じた違いなどはありますか?

大野 私が派遣会社に持っていたイメージは、誤解を招く不適切な表現かもしれませんが、あえて言うなら「派遣社員を使い捨てにするのが派遣会社。働けなくなったり仕事の出来が悪い社員はクビ」というものでした。でもテクノプロ・コンストラクションは、自分自身で経験し、また見聞きしたどの会社 ― 派遣会社以外も含めて ― よりも、従業員に寄り添ってくれる会社だと思います。それを実感したのは、テクノプロ・コンストラクションに入社後、人が足りなくて困っているという東京都江東区のRC(鉄筋コンクリート造)7階建ての建設現場に配属になった時です。  
配属後まもなく、右脚が動かせないほど痛くなってしまったため、どうにもならずに営業担当者に連絡したところ、すぐに技術管理の清水さんが駆けつけて、一緒に病院に立ち会ってくれました。それだけではなく再診の時にも付き添ってもらい、その上で復帰に向けていろいろとアドバイスまでしていただき、おかげさまでその後は足の痛みもほぼ取れて今の現場で仕事ができるようになりました。不安な時に本当に親身にサポートしてもらえて大変心強く感じましたし、心から感謝しましたね。

―現在はどういった仕事を担当されているのでしょうか?

大野 今は高齢者向けケアホームの建設現場で施行管理を担当しています。ゼロから立ち上がる現場ということで基礎工事から外構工事、躯体工事から内装工事に至るまで全体を管理するのですが、実は私がこれまで会社勤めと自営、それぞれを通じて一番長く経験してきたのは内装工事で、それ以外は過去に直接担当したことがない分野で、私にとって専門外なんです。そのことはテクノプロ・コンストラクションの営業担当にももちろん伝えていますし、派遣先の方にもご理解いただいた上で今の現場で仕事をしていますが、初めて体験することも多く、ものすごく勉強になりますし、何より楽しいですね。この現場はテクノプロ・コンストラクションの営業担当者と一緒に地鎮祭から立会い、私も神主さんからお祓いをしてもらいましたが、今日はちょうど基礎コンクリートを流したところです。作業が進んでいく様子は、なんだかわが子が日々、成長していく姿を見るようで愛着が湧いて、可愛く思えてくるんです。そうやって何もなかった土地に建物が建ち、そこで人が生活していく…。当たり前のことかもしれませんが、あらためて考えると感動してしまいますね。

『ゼネコンは分譲、派遣は賃貸』という妻の言葉に納得

―ご家族は今の仕事についてどのようなご感想をお持ちですか?

大野 入社してはや10ヶ月が経とうかというある日に妻とテクノプロ・コンストラクションの話をする機会があったんですが、その時に妻が「ゼネコンに入るのは分譲住宅を買うようなもので、派遣会社で仕事をするのは賃貸住宅を借りるような感じね」と言いました。私はよく意味が分からず「どういうこと?」と聞き返したんです。返ってきた答えは、「だって分譲だと、隣がちょっと困った人だったり、住環境が悪かったりしてもおいそれと買い換えられないでしょ?」でした。うちは結構夫婦仲は良い方ではあるものの、なかなか改まって会社のことを話す機会もなかったのですが、この時は「さすがは建築屋の妻だな」と感心しました(笑)。正直言うと、私自身も以前は「派遣で働くのは嫌だな」と思っていたんです。ただ、明確に理由があってそう思っていたのではなく、「派遣」という言葉から連想するイメージだけで判断していたんでしょうね。以前は私の様子を見て「あなた最近笑ってないわね…」と気遣ってくれていた妻も、テクノプロ・コンストラクションに入社したことを心から祝福してくれているみたいですよ。

―会社や仕事を選ぶ上で後輩に対するアドバイスがあればお願いします。

大野 働き方についての良し悪しを判断するのは、世間でもなく、周囲の人でもなく、自分自身です。だからこそ、ゼネコンや派遣などの表面的なイメージだけにとらわれず、まずは働き方の違いを理解するところから始めて、自分自身で納得して判断できる材料や情報を入手することが大切だと思います。そういった意味では実際に働いている先輩から話を聞けるチャンスがあれば最高ですね。  
私自身も苦しい時に縁あってテクノプロ・コンストラクションに巡り合いましたが、これまでに得てきた経験や情報をふまえた上でも、今の働き方が自分には向いていると思っています。昔は「派遣会社なんてしょせんこんなものか…」と思った時期もありましたが、全国規模の派遣会社の営業力、管理体制、福利厚生制度、どれをとってもテクノプロ・コンストラクションには脱帽です…って、これはさすがにほめすぎでしょうか(笑)。

(2017.07.20)

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