2021年はコロナ禍でもボランティアに参加したいという思いから、アジア地域の子供たちに絵本を届けるボランティア活動「絵本を届ける運動」にテクノプロ・グループ従業員のそれぞれの自宅から参加しました(https://www.technopro-do.com/employee-activities/153915/)。
2022年2月9日(水)、昨年作成した翻訳絵本の運び出し作業をサポートしましたので、その模様をお伝えします。
シャンティ国際ボランティア会の詳細はホームページ(
なぜ絵本を届けるの?
本を知らないということは、つまり教育を受ける機会がないということ。教育を受けることができないと、安定した職業に就けず、貧困から抜け出すことができません。学校や図書館等が不足している国では、子どもたちが学ぶ機会を持てないまま、大人になってしまいます。
テクノプロ・グループは、厳しい環境で暮らす子どもたちにも知らない世界を知るドキドキ、時間を忘れて夢中になる楽しさ、たくさんの物語や言葉を知る喜びに出会ってほしいと願い、絵本が不足している地域に日本から絵本を届けているシャンティ国際ボランティア会の活動に賛同し、2019年から活動に参加しています。
どんな絵本を届けたの?
シャンティ国際ボランティア会が活動を行う国や地域では、実施している活動内容や子どもたちの年齢、文化的背景等に応じて必要な絵本が異なります。毎年届ける絵本は海外事務所から届くテーマやジャンルのリクエストに基づき、児童書の書店員、図書館員、出版社からおすすめの絵本を教えてもらいます。その後、候補タイトルを活動地に送り、最後は子どもたちと日頃接する現地職員が選びます。
運び出しの様子
ボランティア参加企業やシャンティ国際ボランティア会職員など総勢32名が、力を合わせて2021年度「絵本を届ける運動」で制作した絵本15,179冊を運び出しました。15,179冊の送り先は、ミャンマー4,835冊、ラオス2,625冊、カンボジア3,370冊、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ4,349冊となります。
当日は天候に恵まれ、作業の説明を受けた後、ラジオ体操を行い、作業がスタート。
シャンティ国際ボランティア会職員の方からの、「1冊の絵本から未来を切り開いていく子供たちも大勢いる」との話に、この絵本を手にする子供たちに思いを馳せながら、絵本が入った段ボール箱293個を地下倉庫からバケツリレー形式でトラックに積み込みました。絵本から文字の読み書きができるようになったり、先人の知恵や歴史を学んだり、外の世界へ視野を広げることで、将来を夢見て一生懸命勉強にも励み、夢を現実にする子どもたちがいるそうで、日本では当たり前に手に入る絵本が、彼ら彼女らにとっては、人生の支えになっているのですね。
日本で生まれ育った私たちとは1冊の絵本の重みが違うことを思い知らされ、絵本の可能性の高さに、改めて「絵本を届ける運動」の意義を感じ、参加できたことへの感謝とともに、これから子供たちとの出会いが待っている15,179冊の絵本たちの旅立ちを見送りました。運転手さん、よろしくお願いします。
2022年度の「絵本を届ける運動」は3月~4月頃に実施します。今年もたくさんの親子が参加を予定していますので、イベント実施後にその様子をお伝えします。
(2022.02.09)