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ここでは実施校やプログラム、当日のレポートについてご紹介します。

<プログラム1:理系・文系のシゴト生トーク>
全学年「女性の活躍を知る」講演会レポート
好き!やってみたい!
そんな気持ちを大切に、後悔しない選択を。
先輩たちからの熱いメッセージ。

群馬県立太田女子高校

2018年5月25日(金)、群馬県立太田女子高校の「女性の活躍を知る」
講演会をお手伝いする形で「理系のシゴト、文系のシゴト生トーク」を開催しました。

天候にも恵まれ、夏のような気温・熱気に
中間テストを終えた全校生徒約840名に講演

大熊校長先生のご挨拶を受けて、同校OGである飯田恵里さん(株式会社リクルートコミュニケーションズ/求人広告ディレクター)と、寺尾明莉さん(株式会社テクノプロ テクノプロ・R&D社/分子生物学実験技術者)が文系・理系それぞれの社会人代表として登壇しました。

寺尾さんは、現在関わっている創薬の基礎研究に関するお仕事内容を紹介。遺伝子解析を通したバイオマーカーの研究というなかなか難しい領域の話でしたが、具体例やスライドを交えながら、その意義や大変さ、やりがいを伝えていきました。また、動物が好きで進学した獣医学部での生活や、大学でのめりこんだ遺伝子解析の研究、好きなことを何でもできるというフィールドの多様性で選んだ就職先といった、これまでの自身のキャリアを説明。「反対されても、遠回りだと言われても、“好き”を軸にして選んできました」と力強く語った言葉に、理系の生徒が多いこともあってか、大きくうなずきながら聞き入っていました。

「好き」を軸にした選択を熱く語る寺尾さん

求人広告ディレクターである飯田さんは、「選択肢をたくさんつくり、自分自身で選ぶことが大事だ」とメッセージ。なんとなく周りに流されてきた高校生活や、法学部に入ったからには資格を取らなければという強迫観念からいかに自由になれたか等、自身のリアルな体験談を通じて、大きな人生の転機こそ自らの意志で決断することの大切さや納得感を語ってくれました。太田で育ちながら、東京の大学・大学院への進学や、転職・出産を経験された飯田さんの等身大のお話は生徒たちにも共感性が高く、刺激あるものになったようです。

ディレクターの仕事を丁寧に説明する飯田さん

講演終了後は質疑応答を実施。「高校生活のうちにやっておいた方がいいことはありますか?」「社会で通じる女性ならではの強みは何だと思いますか?」といった、女子高生ならではの質問が挙がりました。あっという間の1時間でしたが、放課後に個別に話しかけに来てくれる生徒がいたり、理科研究部の先生が寺尾さんに生徒へのメッセージや研究への意見交換を求めてくださったりと、積極的な事後交流も行われました。高校と社会が有機的につながりより良い循環が生まれている状態を目指す、という本施策の趣旨を体現する、最初の一歩を踏み出せたと考えています。

参加した生徒たちの声

1年生の声

講演会の前までは「とりあえず大学に行くのかな」程度にしか思っていませんでしたが、周りに流されず、自分がいつ振り返っても後悔しない選択肢を選べるように、今からしっかり考え、拙くても、失敗してもいいから、自分の意志をきちんと持って、過ごしていきたいと思いました。

高校に合格して、授業を受けて、テスト勉強して…という大人や社会に敷かれたレールを歩いているだけではダメだなと思いました。3年間を無駄にダラダラと生活するだけでなく、自分は今何がしたいのか、何のために勉強をしているのか、改めて自分の心に問いただして、実りある3年間、新たな自分を発見できる3年間にできたらいいなと思います。

世の中の固定観念に縛られず、自分の好きなこと、やりたいことを堂々とやればいいんだと気づかされました。私にとってまず一番近い将来である文理選択では、○○が苦手だから、きっと自分には無理だろうからと後ろ向きな理由で選択するのではなく、まずは自分の「好き」「やりたい」「楽しい」を見つけ、それを活かせる仕事に就くためにはどちらを選択すればいいのだろうといった、そんな前向きな思考を持って考えていきたいと思います。

2年生の声

お話をしてくれたお2人は仕事の系統は全然違うけれど、自分の仕事に楽しさを感じていて、自信があるように見えて、キラキラしていて…。社会で生き生きと頑張っている女性には憧れるし、素敵だなと思いました。そんな女性になれるように、自分の意志を明確に持って、将来の自分のために日々の積み重ねから勉強も部活も一生懸命やって「自分」を自分らしくつくっていきたいと思いました。

寺尾先生は動物の研究がしたいという理由で大学に入学したが、大学生活の中で遺伝子の研究に興味を持ち、今の仕事をしているというのを聞いてとても驚きました。私はこれまで大学は高校の時点で決めた職業に関わるような勉強ばかりをするのだと考えていたので、大学に行っても学ぶ選択の自由があるということを知り、少し肩の荷が下りました。また、自分が好きだと思えることをもっと深く知り、誰かを説得できるくらいまで追求してみたいと思いました。

私は、夢とか、将来就きたい職業はありますが、「果たしてこれで良いのだろうか」「本当になりたいことは何なのか」とよくわからなくなっていました。寺尾先生が「自分が好きなことをするのが一番」「周りの目を気にしない」とおっしゃっていたのを聞いて、親が、兄弟が、ああしているから真似するのではなく、もう一度自分が本当にやりたいことは何か、まっすぐ、正直に考え直していきたいと思いました。また、飯田先生と寺尾先生のように、大人になって、この仕事をして良かった、仕事楽しい!と思えるよう、今は、目の前にある高校の勉強に全力で向き合い、人生の選択肢を増やしていこうと強く思いました。

3年生の声

周りからは違う意見を言われることが多いですが、自分の好き、やりたいという気持ちを大切にして、自分の未来を選んでいこうと思いました。寺尾先生のお仕事が、自分のやりたいと思っているお仕事と同じだったので、とても自分のためになりました。また、自分が思っていた進路と違う進路もあるのだということが知れたので、今後の選択に活かしていきたいと思います。また、「過去ではなく未来で選択を」という講演会のコンセプトが心に残りました。未来で最高の選択ができるように、今できることは全力でして、自分の可能性を広げることができるように、いろいろなことに興味・関心を持って追求していきたいと思いました。

文系の私は、文系の仕事は?というと、文章を書くのかなとかの固定観念が先行してしまって、将来にあまり希望を持てませんでした。これからは、自分の将来の大切なことだから、きちんと調べて選択肢を明らかにしたいと思いました。「勉強しろ」と言われても、面倒で嫌になってしまう理由がわかった気がします。お母さん、お父さんのことをもっと見て、仕事について話し合いたいと思います。反抗期を理由にしないで、向き合おうと思いました。

私は今高校3年生で、自分の進路について考える機会や、自分のしたいことは何かを選択しなければならない時期が迫ってきました。そんな中で、自分の行きたい学部だったり学校だったりを場所や名前で、結構絞ってしまっていました。でも、それでは自分で選択肢をせばめてしまっているなと気づかされました。だからもう少し視野を広げて、自分のしたいことを優先した進路選択をしていきたいです。そうやって自分の好きなことをやっていく人生の方が絶対楽しいし、つらいことがあっても乗り越えられると思います。

インフォメーション

太田市について

太田市は群馬県南東部に位置し、人口約22万人。自動車製造を中心とした全国有数の工業都市である一方、利根川や渡良瀬川の恵みと金山・八王子丘陵の豊かな緑あふれるまちです。東京・浅草から延びる東武鉄道伊勢崎線が市内を横断する他、北関東自動車道によって関越・東北・常磐自動車道へつながるなど交通アクセスも良好で、群馬県南東部地域の中核都市として発展を続けています。「焼きそば」や「やまといも」が有名です。(産業のまちネットワーク「太田市の紹介」より)

太田市について
太田女子高校について

群馬県立太田女子高等学校、略称を太女(たじょ)と言います。 群馬県の太田市にある普通科女子校です。 創立は大正 10 年 (1921 年)と古く、 伝統ある進学校です。生徒数は1年生 280 名、 2年生 281 名、 3年生 277 名の合計 838 名(各学年7クラス)です。(平成29年度)

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2020年度から導入される「大学入学共通テスト」に象徴されるように、政治・経済・技術、そして社会が大きく変わる未来を子どもたちは生きていきます。きっと我々大人が想像さえできない未来です。正解がない・わからないからこそ、あらゆる可能性と出会い、未来を見据え、主体的に行動していけることを願っています。そして、自らの選択を自らの価値観の中で肯定できる人生を過ごしていけることを。社会人や仕事を知ることで、生徒たちが、前向きな進路(大学)選択ができるようになることを目的として我々は活動していきます。

【 主催 】FCS実行委員会
【 問い合わせ 】テクノプロ・ホールディングス株式会社
広報IR室 TEL:03-3405-9385

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