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「第7回科学の甲子園ジュニア全国大会」愛知県代表 海陽中等教育学校が優勝

2019年12月6日(金)・7日(土)・8日(日)の3日間にわたり、第7回科学の甲子園ジュニア全国大会が、つくば国際会議場ならびにつくばカピオで開催されました。科学の甲子園ジュニアは、理科、数学等における複数分野の競技に協働して取り組むことを通じて、全国の中学生が科学の楽しさ、面白さを知り、科学と実生活・実社会との関連に気づき、科学を学ぶことの意義を実感できる場を提供することによって、科学好きの裾野を広げるとともに、未知の分野に挑戦する探究心や創造性に優れた人材を育成することを目的としています。国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催し、全国の中学生を対象に開催されるもので、全国大会には、全国47都道府県の代表選考で選抜された中学1年生と2年生で構成された1チーム6名の47チームが出場します。テクノプロ・グループは、JSTのすすめる高校生を対象とした科学の甲子園、そして中学生を対象とした科学の甲子園ジュニアを応援しています。

全国大会は、筆記競技(非公開)・実技競技①・実技競技②の3つから成り、それぞれの競技に300 点が配点され、競技ごとの順位そして総合順位が決定されます。今回、実技競技①と実技競技②の会場となったつくばカピオで見学させていただきましたので、様子をご報告します。

実技競技① 『地球トライアスロン ~私たちの惑星を科学する~』

地球への興味喚起を促し、SDGsの持続可能な開発目標を意識するきっかけになることを期待して出題されたこの問題。中学理科で学習する地球に関する3つの課題に、1チーム3人で挑戦します。チーム内での分担、協力体制をつくることが重要となります。

  • 課題1 「川上から石がどんぶらこ」
  • 石こうブロックと水をペットボトルに入れて振り続け、摩耗する様子を観察し、質問に答える。

  • 課題2 「地球の大きさを測る」
  • タブレットで2地点を計測し、距離と経度の差からつくば市を通る緯線の長さを決定する。

  • 課題3 「湖水の振動」
  • 湖水や湾で観測される固有の振動をセイシュという。周期は湖などの大きさによって決まるが、その比例定数を求める。

実技競技② 『マグネティック・フィールドを支配せよ』

「フィールド」と呼ばれる透明なアクリルボードの下に磁石や電磁石を配置し、回転体の動きを制御して黄・青・赤のそれぞれA・B・C・D・Eの合計15か所のチェックポイントを通過させ、得られる得点を競います。A・B・C・D・Eで配点が異なり、色は係数が異なります。全てのチェックポイントを通過する必要はありませんが、同色の全ポイントを通過するとボーナス点が加算されますので、どの道筋を通って得点するかが知恵の出しどころになってくる競技です。この課題は事前に公開されていて、各チームが作戦を練って挑戦していますが、当日製作してみると予想外のハプニングが起こるチームや、練習よりも上手くいったチームもあり熱戦が繰り広げられました。

全国大会の結果

◇総合順位(筆記競技・実技競技の総合得点)
1位 愛知県代表 海陽中等教育学校
2位 千葉県代表 市川学園市川中学校
3位 香川県代表 大手前丸亀中学校、香川大学教育学部附属高松中学校、香川大学教育学部附属坂出中学校
4位 宮崎県代表 宮崎県立宮崎西高等学校附属中学校
5位 愛媛県代表 四国中央市立川之江南中学校、八幡浜市立愛宕中学校

◇各競技の順位
筆記競技:1位千葉県代表、2位奈良県代表、3位宮崎県代表、4位愛知県代表、5位福岡県代表
実技競技①:1位徳島県代表、2位香川県代表、3位愛知県代表、4位宮崎県代表、5位兵庫県代表
実技競技②:1位山口県代表、2位長崎県代表、3位佐賀県代表、4位秋田県代表、5位愛媛県代表

本大会の予選となる都道府県大会には28,231名の生徒がエントリーし、各都道府県から選抜された47チーム、合計282名の中学生たちが、理科や数学に関する知識とその活用能力を駆使してさまざまな課題に挑戦しました。
上記の通り、筆記競技で4位、実技競技①で3位となった愛知県チームが総合成績では優勝し、第6回大会に続き二連覇となりました。優勝した愛知県チームは、2020年3月に開催される高校生を対象とした「科学の甲子園全国大会」に挑戦することができます。

▼大会詳細はこちら
https://koushien.jst.go.jp/koushien-Jr/

取材後記

実技競技②は事前公開であるだけに、各チームが作戦を練っていた様子でした。より多くのチェックポイントを通るルートにするか、支給されたマグネットのうち使用しなかったものは得点換算されますので、少ない材料で得点をとりにいくか、チームによって戦略はさまざまです。科学や数学の世界では解に到達するための道筋は無限にありますが、今回の実技競技②では正に何通りもある道筋の中にそれぞれのチームで解を求めるもので、創意工夫の範囲が広く面白かったのではないでしょうか。
競技の合間のインタビューでは、将来の夢について医師やシステムエンジニア、宇宙について研究したいなど希望に満ちた意気込みを聞くことができました。

(2019.12.07)

お問い合わせ

「科学の甲子園ジュニア」についてのお問い合わせは下記までお願いします。
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 理数学習推進部 才能育成グループ
TEL:048-226-5665 E-mail:koushien-jr@jst.gp.jp

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