研修制度・研修の様子

東京第9期 建築施工管理基礎研修

深刻な技術者不足に直面する国内建設市場を背景に、株式会社テクノプロ・コンストラクションでは建築施工管理技術者の育成・輩出を企図して、東京技術センター(八王子市)と大阪技術センター(吹田市)で約1か月間にわたる建築施工管理技術者の育成プログラムを実施しています。2018年8月21日に東京技術センターでスタートした第9期生の様子をお伝えします。
技術センターでは、施工管理業務に関する知識のみならず建築・土木・設備等の網羅的な基礎知識も習得できるよう、建築概論・建築図面・施工管理・測量概論・測量管理・建築構造・土木概論・測量実習・設備概論・電気設備・空調衛生など、数多くのカリキュラムを用意し、それぞれの分野の専任講師が懇切丁寧に指導しています。

8月21日:いよいよ研修がスタート

初日の研修では、具体的な知識を習得することよりも、建築現場における様々な場面などを例を挙げながら、研修受講時や実務に就いた際の心構えなどが繰り返し受講生に伝えられました。初日ということもあり16名の受講生は若干緊張した面持ちではありましたが、昼食を一緒に食べたことで随分打ち解けたようで午後からの研修では質問もたくさん出るようになりました。
後半の建築図面の研修では、製図台への製図用紙のセット方法、各種製図器具の使い方、製図のルールや線の引き方など図面を描く上での基礎を習った後、いくつかの課題に挑戦しました。三角定規や分度器を使わずに指定された角度の線をひく課題はちょっと苦戦した人が多かったようです。

 

9月11日:測量実習最終日

8月22日にスタートした東京第9期建築施工管理基礎研修も残すところあと5日となった9月11日、技術センターの近隣にある公園を利用させてもらって行う測量実習では、測量実習も6日目という事もありだいぶ手慣れた様子で、講師から事細かな指示や指導が無くても研修生同士でペアを組んで最終日に行われる修了テストに向けた最終確認が行われました。

 

受講生に施工管理技術者へ挑戦した動機を聞いてみました

テクノプロ・コンストラクション技術センター(東京・大阪)でこれまで受講した受講生の26%が女性という事を聞いて、ちょっと驚きです。受講生の前職は様々ですが、施工管理の仕事に挑戦した動機を聞いてみました。

男性『仕事を通じて社会貢献ができる建築の仕事に関心があって、以前から挑戦したいと思っていました。』
女性『建築現場で事務の仕事をしながらサラ地に建物が建っていく様子を見て”すごいなあ”と思っていたのですが、事務の仕事をしていた私は
   簡単に現場に入ることも出来ず、次第に出来上がっていく建物を遠くから見ている程度でした。今回、現場に携わりたいという気持ちが
   一層強くなり思い切って挑戦しました。』
男性『わけあって福島県に引っ越したのですが、実際に住んでみると復興はまだまだ緒に就いたばかりだという事実を目の当たりにしました。
   自分にも何か出来る事があるのでは?と考える中で建築施工管理の仕事にたどり着きました。』
女性『私の妹は棟梁の仕事をしているのですが、そんな妹の姿を見て時には誇らしくまた時としてうらやましく感じていました。妹の真似をし
   たわけではないのですが形に残る仕事がしたいと思いまして・・。』

受講生の皆さんは、明確な動機を持って未経験からの挑戦を決意していました。建築は”男の現場”というイメージがありますが想いがあれば性別は関係ないようですね。

講師陣から受講生へ

2020年に控える東京オリンピック・パラリンピックに向けた建設需要、これに伴い着工が後ろ倒しされる民間需要、そして建築物の老朽化問題、また不幸にも日本各地で発生する災害からの復興事業など、建設需要は高止まりの状況であり、この傾向は今後もしばらく継続するものと見ています。今まさに日本の建築技術の高さを世界に再認識してもらう時だと思っています。
全ての建築物は暮らしや企業活動に直結し、人々の喜怒哀楽を見守りながら社会の発展を力強く支えています。皆さんは、技術センターを卒業すると施工管理者としてこのような建築物の品質と建築現場で働く人の安全を全力で守ることになります。現場では想像もしなかったことが起こるかもしれません。私たち講師は、そんな皆さんを技術センター卒業後も全力でサポートしますので、困った時、迷った時、楽しかった時、嬉しかった時、いつでも連絡して来てください。皆さんの社会での活躍が私たち講師陣の誇りです。

    

(2018.09.11)

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