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スペシャルオリンピックス日本が主催する全国ユニファイドサッカー大会を観戦

公益財団法人スペシャルオリンピックス日本(以下「SON」)の主催で、2018年6月16日・17日の2日間にわたり大阪府堺市の「J-GREEN堺」で開催された『2018年 第3回全国ユニファイドサッカー大会』を観戦しました。

スペシャルオリンピックスとは

スペシャルオリンピックスとは、知的障がいのある人たちに様々なスポーツトレーニングと競技の場を提供し、社会参加を応援する国際的なスポーツ組織です。1968年にアメリカでケネディ財団により組織されたのが始まりで、現在は世界170ヶ国以上で、約500万人の知的障がいのある人(アスリート)と100万人以上のボランティアが参加しています。日本ではSONが中心になり、8,250人のアスリートが参加しています。
今回の「全国ユニファイドサッカー大会」では、全国から集まった約120人の選手団が、ディビジョニング(グループ分け)の後にトーナメント戦を行いました。
「ユニファイドスポーツ」とは、知的障がいのある人(アスリート)とない人(パートナー)がチームを作り、共にトレーニングを積んで競技会や大会に出場するもので、一緒にプレーすることで、互いに理解し友情を育み、共に成長することを目的としています。

2018年第3回全国ユニファイドサッカー大会

梅雨の季節にも関わらず素晴らしい晴天に恵まれ、開会式では、選手入場に続いて、有森裕子SON理事長の挨拶、地元堺市の市長をはじめ来賓の挨拶があり、最後にSOの活動を応援する一社である吉本興業㈱の芸人さんの漫才を観てひと笑いしてから、いよいよ競技が始まりました。

スペシャルオリンピックスでは大会毎にルールの自由度が認められていることが特徴です。今回の大会は、ハーフサイズコートを使用した7人制サッカーで、選手交代の回数に制限はありませんが、逆にチームメンバー全員が一度はコートに立たなくてはならないというルールが採用されていました。
実際に試合が始まると、ボディコンタクトしながらボールを奪い合う、大きくサイドチェンジ、ライン際を切り込んでからセンタリング…と、ちょうど開催中のワールドカップにも負けない激しいゲームが展開されました。競技を見るまでは、もう少しソフトなものを想像していたのですが、実際に観戦してみてびっくりです。
一方で危険なスライディングなどのラフプレーは無く、チームメンバー間で常に声をかけあいながらゴールに向けてボールを運んでいく様子は、見ていて楽しいものでしたし、各チームのアスリートの家族の方(ファミリー)も終始にぎやかに声援を送っていました。

男女混合チームも多いです。

初日の最後には、7月にシカゴで行われるユニファイドサッカーの世界大会へ出場する日本代表チームと、元Jリーガーを中心にしたドリームチームとのエキシビジョンマッチが行われました。
日本代表チームは、Jリーグ名古屋グランパスのアカデミーダイレクターであり元サッカー日本代表の山口素弘氏の指導も受けながら成長してきたそうです。スピードも技術も素晴らしいものがあり、ドリームチームを相手に何と5-0で完勝しました。7月の世界大会での活躍が期待されます。

2日目に行われた決勝トーナメントでは、ディビジョン1では長野のチームが、ディビジョン2では大阪Bチームが見事優勝しました。その後の表彰式では、スペシャルオリンピックスの特徴である「全員表彰」が行われ、競技に参加した充実感と心地よい疲労感で笑顔がこぼれる中、参加した全てのアスリートとパートナーにメダル・リボンが授与されました。

スペシャルオリンピックス夏季ナショナルゲーム

9月22日(土)から24日(月・祝)にかけて、2019年にアラブ首長国連邦アブダビで開催される世界大会の日本選手団選考も兼ねた「2018年第7回スペシャルオリンピックス夏季ナショナルゲーム・愛知」が開催され、約1,000名のアスリートが参加して、競泳やテニスなど13競技を愛知県内各地で行います。

テクノプロ・グループでは、今後もスペシャルオリンピックス日本の活動を応援してまいります。

 

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