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続報:同点で終了。ジャンケン勝負のゆくえ/TechnoPro Allstars
2016.08.18
UAゼンセン東京支部が開催する第4回野球大会にテクノプロ・オールスターズが参加
8月6日(土)3位決定戦
前回の準決勝戦で惜しくも敗れたテクノプロ・オールスターズにとって今大会の最終試合となる3位決定戦は、真夏の強烈な日差しが照りつける猛暑の中での激闘となった。
8時のプレイボールの声とともに後攻のテクノプロ・オールスターズの選手達が守備に就き試合開始。 先発の今城は対戦相手・東レの先頭打者にツーベースヒットを許したものの、確実に後続を断つ冷静なピッチングで快調な立ち上がりを見せる。
そして迎えた1回裏の攻撃では、相手の先発投手が制球に苦しみ、先頭打者の松田からなんと3者連続のフォアボールとなり一気に無死満塁のチャンスが到来する。そこに満を持して打席に立った四番の伊藤。3球目を思い切りよく振り抜くと三遊間を抜ける強烈なヒットを打って一気にランナー2人が生還。続く寺田もセンター方向への長打を放ってさらに2点を追加。一挙4点を先取し、序盤から大きなリードを奪った。
続く二回表、三回表はエース今城が相手に付け入る隙を与えず着実に零封。勢いに乗るテクノプロ・オールスターズは三回裏、またも相手を攻め立てる。
この回、1アウト後6番佐々木がレフト線へ抜けるヒットで出塁。次の打者が三振に倒れたものの、ここからテクノプロの猛攻が始まる。8番のピッチャー今城がレフトへの大きな二塁打を放ってツーアウトながらランナー二・三塁とチャンスを広げると、続く9番打者の眞下もショートへの強襲打。これが結果的に相手野手のエラーを誘って走者一掃の2点タイムリーとなった。さらにリードオフマンの松田に打順が戻るとここでも三塁線にヒットが飛び出し眞下が生還。3点を加え圧勝ムードに沸き立つテクノプロ・オールスターズのベンチであったが、この後に信じられないドラマが待っていた。


四回の表、これまで好投を続けてきた今城だったが、炎天下での投球で体力を奪われたせいか徐々に制球に乱れが見え始める。この回の先頭バッターを四球で歩かせると続く打者にセンター前ヒットを浴び、さらにフォアボールを出してノーアウト満塁のピンチを招く。そして迎えた次のバッターには速球を外野に大きく打ち返され、ベンチに一瞬の緊張が走る。だが、今城の気迫に押し負けた打球は、詰まってセンター方向へ力なく飛んでいった。
ところが、誰もが単純なポップフライだと思って胸をなでおろしたこの打球こそが、この勝負の行方を大きく左右する分水嶺となった。なんと、センターが捕球のためにボール下にポジションを取った瞬間、天高く上った太陽がちょうど打球の背後に重なりボールを見失ってしまったのである。
キャッチできずにボールが落下した瞬間を見逃さずに敵チームのランナーが一気にホームに戻って2点を返されると、それを皮切りに打者一巡の猛攻にさらされ、何と7点あったリードを一気に失い7対7の同点とされてしまう。さらに逆転のランナーを背負ったピッチャー今城だったが、残された気力を振り絞って後続を抑え、どうにか同点のままこの回を終えた。
その裏、今城の力投に応えるべく追加点を狙うテクノプロ・オールスターズだったが、この回からマウンドに上がった相手ピッチャーの切れあるスライダーに対応しきれず無得点に終わる。
そして最終回となる五回の表は二番手のピッチャー和宗がマウンドに。投球序盤こそ、堅さからか四球、センター前ヒットとランナー2人を背負ってしまうが、その後はダイナミックなフォームから繰り出す伸びのある速球で続くバッター2人を打ち取ると、最後のバッターを三振に切って取り、味方の反撃に望みを託した。
勝負のかかった五回裏の攻撃は先頭の柴田が死球で出塁。逆転のランナーを出しベンチの声援も大きくなったが、猛烈な日差しの下で2時間近く闘い続けたテクノプロ・オールスターにはすでに反撃の余力は残されておらず、続くバッターは3者連続で打ち取られてしまいゲームセットを迎えた。
その後、同点に終わった試合を受け、トーナメントの順位をつけるためにアンパイアから指示されたのは「じゃんけん勝負」。
最終の出場選手9名の同ポジション同士が順に勝負し、5本先取したチームの勝ちとなる。
野球とは関係のない、完全に五分と五分の対決・・・のはずだったが、なんとテクノプロ・オールスターズは最初の和宗から西城、眞下、柴田とまさかの四連敗を喫してしまう。
周囲で見守るメンバーの「じゃんけん弱すぎる!」という悲鳴を受けて5番手の松田が一矢報いたものの、続く寺田が負けてしまい、あえなく敗退。大会は4位で幕を閉じた。
結果的に試合に勝つことはできなかったが、ゲームそのものには敗れることなく、チーム一丸となって戦い抜いたテクノプロ・オールスターズ。四回に迎えた絶体絶命のピンチにも諦めず、逆転を許さなかった彼らの健闘を心から称えたい。
そして、じゃんけんの特訓を行うことを心からお勧めしたい。
■3位決定じゃんけんの結果






1日目 7月16日(土)1回戦、2回戦はこちら
2日目 7月23日(土)準々決勝、準決勝はこちら
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